シドニー・オーストラリア – Japan SailGP Team(以下、日本チーム)のレース艇が本日、シドニー湾にお目見えしました。真っ白な船体と、北斎の浮世絵を連想させるウイングセールがひときわ目を引くレース艇は、SailGPシドニー大会(2月15〜16日)でデビューします。
「今はただ、今日という日を迎えられたことに感謝するだけです。ショアチームが頑張ってくれました。ここからはセーリングチームの出番です。来週のレース当日までに不具合がないかをチェックし、スピードが出るように調整し、チームワークを高めていかなければなりませんが、このチームなら大丈夫でしょう。世界のトップセーラーが集まるSailGPに日本チームが参戦していることは本当に凄いことで、嬉しくて仕方がありません」(早福和彦COO)
レース艇F50は、ダガーボードの操作にバッテリー駆動を使うことで50ノット(時速約100キロ)に迫るスピードで走ることが可能となる超ハイテク高速カタマランです。その圧倒的なスピードは、興奮とスリルを与えてくれます。
「レース艇が水に浮かんだことは素晴らしいことです。ショアチームはここ数カ月、6艇のF50進水を実現させたマーク・ターナー率いるSailGPテックチームと、F50の建造を担当するコアビルダーズ社とともに作業していましたが、時間がない中で彼らの献身的で精力的な働きには頭が下がりました。ようやく自分たちのレース艇で練習が始められます。早く、この超ハイテク艇で世界のトップセーラーたちとレースをしたいですね」(ネイサン・アウタリッジCEO兼ヘルムスマン)
セーリングチームに名前を連ねる吉田雄悟、笠谷勇希は2017年に開催された第35回アメリカズカップをソフトバンク・チームジャパンのグラインダーとして経験しました。また高橋レオは、海神チームジャパンのヘルムスマンとしてユースアメリカズカップに出場しています。
「ようやく自分たちのF50でセーリングできます。海上練習の準備は万端です。来週のレースが待ち遠しくてたまりません」(笠谷勇希)
SailGPシドニー大会:2月15〜16日 観戦チケット情報:(https://sailgp.com/ja/races/sydney).