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SAILGP日本チーム 新編成でシーズン2へ

5 FEBRUARY 2020News
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昨年のフランス・マルセイユでの最終戦。初代チャンピオンシップトロフィーをかけたオーストラリアとのマッチレースに僅差で敗れはしたものの、シーズン1を2位で終えるという快進撃を見せたSailGP日本チームは、2020年のシーズン2へ向け、新たなチーム編成を発表しました。自国籍のセーラーの割合を、シーズン1の40%から、シーズン2は60%に引き上げなければならないSailGPの国籍ルールのもと、2020年の日本チームは、2人のベテランクルーに別れを告げる一方、新たな日本人セーラーを迎えます。

ネイサン・アウタリッジ、ヘルムスマン続投
アウタリッジはスキッパー、ヘルムスマンとして引き続きチームを率います。2019年はニューヨーク大会で日本チームを勝利に導き、マルセイユの最終戦では、最終的にトロフィーに手が届かなかったものの、最後まで優勝争いを繰り広げた日本チームの要。2020年の優勝にかけるアウタリッジの決意は並々ならぬものがあるでしょう。新チームの再構築に取り組んできたアウタリッジは、最速水上レース世界決戦のシーズン2へ向け、改めて強力なチームを編成できたと自信を深めています。

ウイングトリマーに新戦力
このほど、SailGP 日本チームはシーズン2へ向けて、新クルーに、アイデン・メンジスの加入を発表しました。
メンジスはオーストラリア出身。イアン・ジャンセンに代わるウイングトリマーとしてチームに加わります。大役を任されることになりますが、チームはメンジスがこの挑戦を成し遂げることができると確信しています。メンジスはF50で豊富な経験を持ち、2018年のトライアルではSailGPに協力。シーズン1のウイングプログラムでは日本チームのメンバーでした。
彼は、セーリングでアウタリッジと長年の関係を築いており、ユース時代には、2人はセーリング・ユース世界選手権で連続金メダルを獲得した間柄でもあります。アウタリッジとメンジスの息がぴったりなのは言うまでもありません。

「SailGP日本チームのウイングトリマーを任されることにとても興奮しています。イアンの代わりを務めることは難しいけれど、私は挑戦し、シーズン初戦に向けてカウントダウンするように準備します」とメンジス。

メンジスのすぐ前に陣取るのは、高橋レオです。彼はSailGPのシーズン2に向け、グラインダーからフライトコントローラーに転向しました。シーズン1で高橋は、大半の時間を艇の前方で笠谷勇希とともに、グラインディングハンドルを託され、24メートルの帆を整える役割を担ってきました。シーズン2では一転、最高速度50ノット/時速約93キロの船体を操縦するポジションに。日本チームの最年少は、自慢の筋力と腕力を、今季は操縦の巧みさ、正確性に生かしていきます。

「新しい役割にとてもわくわくしています」と高橋。「(フライトコントローラーは)簡単な仕事ではありませんが、昨年は、私にとって素晴らしいシーズンとなり、いい教訓になりました。短時間で様々なことを学ぶ素晴らしい環境もありました。ルークとグーブス(イアン)に会えてよかった。彼らから学んだことは、チームにとってかけがえのない財産です」。

笠谷勇希はナンバーワングラインダーとして今シーズンも日本チームに戻ってきます。
シーズン1のカウズ(イギリス)でのレースでは、勢い余ってグラインダーの台座をなぎ倒し、ネガティブなことで有名になってしまいましたが、日本チームのパワーエンジンであることに変わりありません。オフシーズンを日本国内で過ごした笠谷は、ジムで限りない時​​間を費やし、より大きく、強くなった肉体に磨きをかけ、シーズン2への準備を整えました。

「シーズン2は、これまでと違うサイズのウイングになるし、デンマーク、英国、スペインの新チームも参戦するなど、新しいことずくめだ」と笠谷。「シーズン1のデータと経験に基づき、すべてのチームがシーズン2の準備をしているので、レースはより厳しいものになるでしょう」

チームの中で「最も力を伸ばしたセーラー」として名が上がるのは森嶋ティモシーです。シーズン2のスターティングリストに彼が昇格したのは、驚くべきことではありません。フライトコントローラーの位置に高橋がスイッチした代わりに、森嶋はスターディングラインアップとして繰り上がりました。グラインダー/ジブトリマーとしてチームに貢献します。

「SailGP日本チームにフルタイムのアスリートとして参加できることにとても興奮しています。プロフェッショナルで、ダイナミックなチームで働くことができることは、特権であり、世界の舞台で日本を代表することを誇りに思います」と森嶋。

シーズン1で森嶋は、シドニー大会で陸上クルーを支援するボランティアとしてスタートしました。各種ツールを使いこなすだけでなく、セーリングチームが求めるスキル、態度も兼ね備えていることを、すぐにチームに認められました。サンフランシスコでの第2戦では、森嶋は最初のレースでグラインダーとして参加し、勝利に貢献。残りのシーズンは予備グラインダーとして、経験豊富なほかの選手から学び、年間を通して著しい進歩を遂げました。そしていま、スターティングリストに名を連ねた森嶋。チームは彼がシーズンを通じて成長し続けるのを楽しみにしています。

「ここまで来るのは困難な旅でしたが、最終的にこのレベルに到達できて夢が現実になりました」と森嶋。「シーズン2は、最初のシーズンよりもさらにエキサイティングなものになります。7チーム、6会場。日本のセーリングの素晴らしさを世界に紹介するのが待ち遠しいです!」

なお、シーズン1のクルーだった吉田雄吾は今季、艇を一時的に降り、2020年東京オリンピックのセーリング470級で金メダルを目指す妻の近藤愛のサポートにまわります。吉田は好調だったシーズン1のチームの重要なメンバーで、グラインダーとして貢献。若手の才能も鍛えました。チームはオリンピック後の吉田の復帰を心待ちにしています。

イアン・ジャンセン、ルーク・パーキンソンに別れを告げる日本チーム
2度のオリンピックメダリストであるイアン・ジャンセン(ウィングトリマー)と世界一周レースで勝利を収めてきたルーク・パーキンソン(フライトコントローラー)は、若手日本人セーラーのレベルアップを目的に、1年契約でJapan SailGPチームで活動してきました。卓越した2人のアスリートは、チーム全体に豊富な知識を共有し、素晴らしい仕事を成し遂げました。この2人の貢献は、2019年のチームの成功に不可欠でした。日本SailGPチームは、イアンとルークがチームにもたらしてくれたすべてに感謝しています。そして2019年の彼らの努力を、日本チームは最高の結果につなげたいと思っています。

「イアンとルークがチームメートでいられるのは最初のシーズンに限られることは常に頭にあったので、彼らの知識を譲り受け、それをチームの他のメンバーに伝えるために一生懸命努めてきました」と、ネイサン・アウタリッジ。 「私は長年、イアンとルークの両方と親友関係にあります。個人的にも彼らがチームに与えた影響に感謝し、彼らの将来の活躍を全力で応援したいと思います」

SailGPシーズン2開幕戦 シドニー大会にご注目ください
世界6都市の洋上をめぐるグランプリ大会のシーズン2は、2月28-29日にシドニー湾で幕を開けます。チケットはSailGP.com/Sydneyで入手できます。シドニー大会のあと、SailGPはサンフランシスコ大会(5月2-3日)、ニューヨーク大会(6月12-13日)へと転戦し、今年の最初のヨーロッパでの大会となる英国・ワイト島のカウズ大会(8月14-15)を経て、デンマーク・コペンハーゲン大会(9月11-12)に向かいます。その後のスケジュールは近日発表予定です。

昨シーズン2位の日本チームは、初代チャンピオンのオーストラリアをはじめ、フランス、イギリス、アメリカ、そしてデンマークとスペインの新チームを加えた7カ国の国別対抗レースの2シーズン目に、いよいよ船出します。みなさまの熱いご支援をお願いいたします。

Japan SailGP Team
氏名 / ポジション / 年齢

ネイサン・アウタリッジ / ヘルム / 34
アイデン・メンジス / ウイングトリマー / 34
高橋レオ/ フライトコントローラー / 21
森島ティモシー/ グラインダー・ジブトリマー / 23
笠谷勇希/ グラインダー / 30